【断層映像研究会雑誌 第37巻 第1号  2010年4月】
      症例報告
・肺 Intravascular lymphomatosisの一例
[埼玉医科大学総合医療センター 放射線科] 渡部 渉、他pdf(635k)(2010.4.17掲載)
    連続講座:断層映像法の基礎 第30回 
・3次元コーンビームの投影と画像再構成
[首都大学東京人間健康科学研究科 放射線科学域]  篠原 広行、他pdf(762k)(2010.4.17掲載)

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症例報告

 

肺Intravascular lymphomatosisの一例

渡部渉1)、清水祐次1)、長田久人1)、岡田武倫1)、大野仁司1)、中田桂1)、柳田ひさみ1)、本田憲業1)、豊住康夫2)、田丸淳一2)、糸山進次2)

1)埼玉医科大学総合医療センター放射線科
2)埼玉医科大学総合医療センター病理部


A case of pulmonary intravascular lymphomatosis

Wataru Watanabe1), Yuji Shimizu1), Hisato Osada1), Takemichi Okada1),Hitoshi Ohno1), Kei Nakada1), Hisami Yanagita1), Norinari Honda1),Yasuo Toyozumi2), Junichi Tamaru2), Shinji Itoyama2).

1)Department of Radiology, Saitama Medical Center, Saitama Medical University
2)Department of Pathology, Saitama Medical Center, Saitama Medical University



要旨
症例は61歳男性。咳嗽、発熱、呼吸困難を主訴とし、LDH、可溶性I L-2レセプターが高値であった。胸部高分解能CTでは両側肺野に多発する不整形のすりガラス影が認められた。FDG -PET/CTでは両側肺野にびまん性に高集積が認められた。経気管支鏡下肺生検が施行されintravascular lymphomatosisの診断を得た。肺以外の部位でも全身性疾患である本症にはFDG -PET/CTは診断に有用と考えられた。

Abstract
We report a 61-year-old man with pulmonary intravascular lymphomatosis(IVL)who presented clinically with fever, cough and dyspnea. The serum lactate dehydrogenase and soluble IL-2 receptor were elevated. High-resolution CT of the chest showed patchy areas of groud-glass opacities in both lungs. FDGPET/CT was positive in both lungs. Transbronchial lung biopsy was performed and the diagnosis of IVL was established. We propose that FDG-PET/CT is a useful procedure for the diagnosis of IVL.

Key words
intravascular lymphomatosis, FDG-PET/CT

 

  【受付:2010年3月5日 受理:2010年3月15日】

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連続講座

断層映像法の基礎第30回

3次元コーンビームの投影と画像再構成

篠原広行1)、中世古和真1)、橋本雄幸2)

1)首都大学東京人間健康科学研究科放射線科学域
2)横浜創英短期大学情報学科



はじめに
前回はCT の世界でよく使われている2次元のファン(扇状)ビームからの画像再構成について解説した。本稿では2 次元ファンビームから重み付けした重畳積分法を利用して直接画像再構成する方法を前回よりも詳しく解説し、その方法を利用した3次元のコーン(円錐状)ビームの投影データから近似的に画像再構成するFeldkampの方法について解説する。

1.2次元ファンビームからの直接画像再構成法
2.3次元コーンビームの投影データ
3.Feldkampの画像再構成法

 

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