第49回断層映像研究会は、2020年秋に開催を予定していましたが、コロナ禍のために延期となり、2021年10月22日(金)、23日(土)に開催しました。鹿児島市のSHIROYAMA HOTEL kagoshimaを現地会場とし、Webでの視聴もできる、ハイブリッド形式での開催となりました。この困難な状況で開催に漕ぎつけることができ、関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。初めてのハイブリッド開催ということで、不手際も多かったことと思いますが、どうかお許しいただきたく思います。
広い領域の旬な情報をコンパクトにまとめて学べる、というコンセプトでプログラムを構成し、前回から始められた画像診断関連雑誌による推薦論文の講演企画も引き継ぎました(今回は、「臨床放射線」と「臨床画像」からご推薦いただきました)。各講師の先生方には、素晴らしいご講演をいただき、参加された皆様も勉強の機会になったのではないでしょうか。例年通り、一般演題も募集しました。13演題をご応募いただきましたが、そのうち7演題が原著論文形式の演題で、例年以上にレベルの高い内容だったと思います。以下の優れた演題に賞を授与させていただきましたことをご報告いたします。
「低用量造影剤を用いた頭頚部IT-TWIST-MRAによるAV shunt描出能の検討」
WAZZEE賞■ 上谷 浩之 先生
「脳動脈瘤に対するステントアシストコイル塞栓術後評価における4D UTE-MRAの有用性について」
■ 佐藤 晴佳 先生
「気管支壁肥厚から考えるびまん性肺疾患 〜decision treeを用いて〜」
優秀症例報告賞■ 比嘉 大地 先生
「特発性肺ヘモジデローシスの一例」
「前立腺Mucinous adenocarcinomaの一例」
研究会期間中は天候にも恵まれ、現地でご参加の先生方に中には、秋の鹿児島を楽しんだ方もおられたことと思います。少し残念だったのは、ご参加の方々と楽しくお食事しながらの懇親会を行うことができなかったことです。コロナが過去1年間で最も良好な状況で研究会を迎えることができましたが、それでもなお、万全を期してこのような決断に至りました。しかし、ご参加の皆様と一緒に薩摩琵琶や島唄を楽しむことができ、楽しいひと時を持つことができました。
次回は、東京大学の阿部修教授が主催されます。来年もぜひご参加ください。